刀剣乱舞のミュージカルで薬研藤四郎の魅力とは

コラム

北村諒さんが活躍しており、まさに華奢な体躯ですが、短刀の武器を片手に殺陣を繰り広げる姿に感動を覚えたわけです。
薬研藤四郎は現在は見当たらない短刀ですが、その由来は史実にも残っており、興味深いエピソードが満点の刀剣になります。名前の由来は薬研と言う薬草をつぶしたりする石臼みたいなものを投げただけで貫通して、粉々に砕けたことから命名されています。
もっとも室町幕府の管領でもあった畠山政長がこの短刀で自害をしようと、腹を突き刺そうとしてもなかなか突き刺さらなかったと言われます。ところが頭にきて、それを投げ付けた所、居間に存在した薬研が存在し見事貫通し粉々になった謂れが存在します。
それで切れ味は抜群だが、それを所有する主は傷つけないという評判になり、足利家に伝来されますが、それ以降も数奇な運命をたどることになります。戦国期には松永久秀より織田信長に渡ったとされ、本能寺で信長が討たれたとされますが、その時に焼失したのではという説を始め、様々な説があるほどです。
このように常に戦場に持ち運ばれ、主人の元に存在したことでキャッチフレーズも戦場育ちと言われております。刀剣乱舞の舞台・ミュージカルでは薬研藤四郎の役を北村諒さんが演じたことで、実写版もカッコイイと評判になり陽進堂もファンになった一人です。
刀剣乱舞はゲームからファンになることも多いと言われ、そのゲームと舞台・ミュージカルがコラボして最強の相乗効果をもたらします。その相乗効果には刀剣乱舞の舞台・ミュージカルをぜひ観たいと考える方はチケットを入手しなくてはなりませんが、毎回完売するほど人気です。
しかも日本の刀剣文化が海外でも評価されている点もあり、海外での刀剣乱舞の公演も盛んに行われています。なお薬研藤四郎には幾つかのキメセリフが存在しますが、「ああ。のんびりするのも、悪くないな」というのは、数奇な運命を辿って転々とした実績から語られる密かな本音かもしれません。

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